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セレブ御用達の美術館!?「象牙と石の彫刻美術館」|国宝級・世界最大級の象牙・石造嵌屏風・翡翠を堪能しよう

伊豆_象牙と石の彫刻美術館

静岡県伊東市にある象牙と石の彫刻美術館に行ってきました。

週末限定ですが、毎週旅行に出かけていると、稀に奇跡のようなモノに出くわすことがあります。今回ご紹介する美術館は、展示品がすごい。展示品の全てが国宝級。そして、その作品の持つ美しさ、繊細さ、そして迫力、その全てが桁違いでした。説明文には『中国政府が、工芸4000年の伝統を世界に広く紹介する目的で創作された芸術品』ともあり、スケールが国家規模。国宝級・世界最大級の芸術作品が所狭しと展示されている、謎の!?伊東市の美術館「象牙と石の彫刻美術館」をご紹介します。

 

世界最大級の象牙・石造嵌屏風・翡翠を堪能しよう

セレブ御用達の美術館!?

今週は、伊東市の博物館・美術館巡りをしています。「伊豆アンモナイト博物館」で化石の採掘にトライし、「伊豆オルゴール館」では、100年以上前のアンティークオルゴールの生演奏を堪能し、「まぼろし博覧会」では、、、、どういえばよいのか、昭和の秘宝館を楽しみました。次に行ったのが、ここ、伊東市の郊外にポツンとある象牙と石の彫刻美術館です。

伊豆_象牙と石の彫刻美術館

当日はあいにくの大雨でしたが、すでに観光客らしき県外ナンバーのクルマが数台停まっています。で、停まっているクルマが凄い。レクサスのRX、ポルシェのマカン、ベンツのGLCクーペ、SUVばかりじゃん・・じゃなくて、高級車ばかり。ちょっと場違いな感じがしてきましたが、せっかく来たので入ってみることにします。

 

無料ガイド付き、ホスピタリティはGOOD

この美術館ですが、館員の方から無料でガイドをしていただくことができます。私は、象牙も石も知識ゼロですので、凄い作品が目の前にあっても、何が具体的に凄いのかわからず終わってしまいます。ですので、このサービスはとても良かった。仕立てのいいお洋服に包まれたご婦人方お二人と庶民おっさん一人というグループで鑑賞しました。館員の方に説明して頂いたその内容もぶっ飛んでいましたが、それは後々ご紹介します。

伊豆_象牙と石の彫刻美術館

伊豆_象牙と石の彫刻美術館

 

世界最大級、天然石大屏風がドーーン

こちらは、楊貴妃と玄宗皇帝との恋物語を表現した作品「楊貴妃物語」です。これ、材料がなんと天然石と宝石です。石です、石。

伊豆_象牙と石の彫刻美術館

宝石や天然石の色や模様を活かして、彫刻を施し組み合わせて作られた作品です。顔の表情などの一部を除き、彩色がどはほとんどされていないとのことです。描かれている人物の肌や、馬の髪のやらかい表現は、彫刻とは思えません。

伊豆_象牙と石の彫刻美術館

そして、すごいのはその大きさです。なんと大きさは75メートル。108枚の屏風で構成されており、使用された天然石の種類は1500種類。天然石大屏風として、世界最大級です。

伊豆_象牙と石の彫刻美術館

このシーンが面白かった。みんなで囲碁で遊んでいて、右からちょっかい出しているのが、楊貴妃。

伊豆_象牙と石の彫刻美術館

楊貴妃は、いつも玄宗に寄り添っていて、玄宗の囲碁が負けそうになると、ペットを使って、囲碁を邪魔し、玄宗を負けさせなかった。(美術館の解説より)

楊貴妃よ、勝つためには手段を選ばない性格なのね。

 

一枚板彫刻

中国木工芸の粋を集めて制作された彫刻作品です。厚さ10cmの一枚板へ彫り込まれ、板厚寸前の所を貫通させずに彫り込む技術は、貫通させるより難しい高度な技術だそうです。人物の彫刻は表情を表すことが難しい。縦90cm、横350cmとサイズがまた大きい。

伊豆_象牙と石の彫刻美術館

作品を作っている最中に、物凄く細いところをボキッとやったらどうなるんでしょうね。やり直しがきくのでしょうか?やっちまったーってなるのかな?そんなことを想像している自分はやっぱり庶民ですわ。

伊豆_象牙と石の彫刻美術館

 

世界最大の両面刺繍、紅楼十二金釵

ガイドさんの説明を聞くほど、どうして、世界最大の芸術品が静岡にあるのか、伊東市の郊外の美術館に、しかもポンと飾られているのか、だんだん不思議に思えてきましたが、そんな失礼な質問をできる勇気もなく。説明は続きます。こちらの作品は中国古典小説(紅楼夢)の主人公十二金釵(12人の娘)を題材として、物語にある代表的な場面を絵にしたものだそうです。この作品、少し離れて見ると絵画としか見えない精巧な出来栄えですが、材質がなんとシルク。マジかいな。

世界最大の両面刺繍、紅楼十二金釵

サイズは、高さが2メートル、幅3.2メートル、飾り枠を含むと高さ3.3メートル、幅4.6メートルもあり、1枚のシルクの生地に、26,000メートル・400色のシルク糸を使用したそうです。8人の職人が3年以上をかけて完成と途方もないスケール。世界最大の両面刺繍作品です。アップするとこんな感じ。ほ、ほ、本当に刺繍だ。

世界最大の両面刺繍、紅楼十二金釵

美術館のすみに置かれている船、これ、全て翡翠でできています。中国では昔は翡翠は金と同じくらい人気のあった宝石です。昔、国家主席の生誕祭で、金とヒスイで作られた毛沢東の像が1億元(約17億円くらいかな?)したとニュースで流れていたけど、この船、おいくらすんでしょうか。なかには1トン以上の一つの原石から作成した作品も。1トンの翡翠。。

翡翠彫刻

 

凄いぞブッ飛んでる、象牙彫刻の作品

石造嵌屏風に、刺繍に、翡翠にスケールがぶっ飛んでる作品ばかりで、感覚が麻痺してきますが、この美術館のメインは、中国象牙彫刻です。日本では象牙=印鑑のイメージですが、中国でも古来より大切にされ、皇室への献上品にしたほどだそうです。で、これが象牙。今は輸入禁止で入手できないそうです。

中国象牙彫刻

そして、この貴重な象牙が、職人の手にかかると、こんな感じに。

中国象牙彫刻

拡大すると、こんな感じ。もう一度言います、材質は象牙です。3Dプリンターじゃないわよ。

中国象牙彫刻

明、清代以降、近現代の象牙彫の職人は伝統的な技法を継承し、さらに新しい技術も取り込んで、素晴らしい作品を作り上げています。立体彫刻、浮き彫り、透かし彫りなどの技法は、優美な造形や華麗な装飾、輪郭の力強さといった特徴があり、その表現力の豊かさには目を見張ります。

最後のご紹介。もうオーパーツ扱いでムー大陸でも掲載されそうな作品を。親子2代で作られた象牙多層球です。

中国象牙彫刻

こちらも、象牙を削って作られた作品なのですが、内部をよく見ると「層」になっていることが見てとれると思います。これ、全て層が切り離され、独立して内部で回転することができます。もちろん接着剤を使ったり、中を作ってから、外枠をカパっとはめたわけでもありません。外側から円錐形の穴を開け、細い道具を差し込み一層ごと切り離し、その後外側から細かな透かし模様を施したものです。手作業のため、20層を超えるものは職人生涯をかけ制作するか、親子2代にかけて制作されます。途方もない労力ですね。

中国象牙彫刻

 

象牙と石の彫刻美術館

・名称  :象牙と石の彫刻美術館~ジュエルピア~
・住所  :〒413-0231 静岡県伊東市富戸1096-1
・電話番号:0557-48-7777
・営業時間:9:00~17:00
・定休日 :年中無休 12月7月にメンテナンス休館有り
・入館料 :大人1,200円(子供600円)
・HP    :http://jewelpia.com/

 

象牙と石の彫刻美術館

 

まとめ

伊東市にある美術館、「象牙と石の彫刻美術館」に行ってきました。世界最大の石造嵌屏風や翡翠彫刻、両面刺繍に象牙彫刻と、国宝級の芸術作品をたくさん見ることができました。中国政府が日本との友好の証の記念にとつくられた作品など、スケールがぶっとんでいる作品ばかりでしたが、そんな国宝作品が伊東市で見れることはとてもラッキーでした。当館に展示されている作品は、題材として中国古典文学を扱っているものを中心に、長寿、福寿、天上界(神々)などを表現した縁起物が多いので、御利益もあるかもしれませんよ。ちなみに、ここに展示されてる作品は全て、美術館のオーナーさんが個人で集めたものだとか。ひぃぃ。

伊豆_象牙と石の彫刻美術館